こんにちは!
不動産エージェント兼個人投資家のつぶ貝です。
今回も前回同様、お仕事に関する内容について、お話しさせていただきます!
転職をご検討の方はもちろん、ご自身のキャリアを振り返りたい方にもぜひ読んでいただきたい内容になっております
こちらを読んでいただけると、以下についてご理解いただけます!
1.転職エージェントって何?
2.転職エージェントと転職サイトの違いは?
3.転職エージェントの使い方は?
ぜひ最後までお付き合いください!
転職エージェントとは?
そもそも、転職エージェントとはどういった存在なのでしょうか?
少し難しい言い方をすると、「有料職業紹介事業者」と言います。
因みに、この「有料」というのは、求人を出す「企業」にとって有料のサービスとなるため、エージェントの利用者はもちろん無料です!
転職エージェントの仕組みは以下の通りです。
上記図のように、求職者と求人を出している企業をマッチングさせることが、転職エージェントのお仕事です。
転職エージェントのメリット・デメリットをお話しする前に、転職エージェントと転職サイトの違いについて、お伝えさせていただきます!
似て非なるもの?転職エージェントとサイト
転職エージェントも転職サイトも、どちらも多くの方が利用される転職ツールです。
しかし、転職未経験者の方や、エージェント利用をしたことがない方は、この違いについてあまり考えられたことがないのではないでしょうか?
比較するとこんな感じです!
転職エージェント | 転職サイト | |
メリット | ・担当者に相談ができる ・サイトにない非公開求人がある ・希望条件を企業に代理相談可能 | ・エージェントより求人が多い ・複数社からオファーがある ・自分のペースで転職活動可能 |
デメリット | ・サイトよりも採用難易度が高い ・エージェントとの相性がある ・転職期限が短いことも | ・書類の添削機会が少ない ・自分で転職スケジュールを管理 ・希望条件以外からも連絡がある |
そんなの知ってるよ!ってものから、え?そうなの?というものまであると思います。
今回は簡単に大きな違いをご説明致します。
エージェントとサイトの違い
一言でご説明するならば、転職エージェントは「一本釣り」、転職サイトは「定置網漁」です。
これらの例えは、求人側の企業から見たお話になります。
転職エージェントとは、必要な人材を転職エージェントに任せ、個別に探していく方法です。
これは企業でも特に注力しているものや緊急性の高いもの、採用が難しいものに使われることが多いです。
例えば、花形部署の営業マンや急遽退職が決定した責任者の後任、超売り手市場のエンジニアなどがこれにあたります。
対して転職サイトは、多くの人を採用したい時や、急ぎでない場合、人気職なので転職エージェントを依頼するまでもない場合に使われる方法です。
新卒の一括採用や人が入れば入っただけ売上が増えるような部署の求人、そして大学職員などの人気職に関する求人がこれにあたります。
あるいは、初め転職サイトに求人を掲載し、人が見つかりにくい時にエージェントを利用する企業や、最初から併用する企業もあります。
そのため、一概に上記が全て当てはまるとは言えません。
ですが、多くの企業はこの考え方に当てはまります。
もちろん、どちらが優れているというわけでもありません。
それらを踏まえた上で、なぜこのような違いが生まれるのか。
その理由について、次の章でご説明致します!
求人の違いは料金システムにあり
なぜこのような違い生まれるのか。
その答えは、それぞれの料金システムの違いです。
転職エージェントは通常、完全成果報酬型です。
いくら求職者の紹介を受けても、採用に至らなければ料金が発生しないことがほとんどです。
その代わり、採用時のコストは転職サイトの比ではありません。
相場は、採用された方の理論年収の30%〜35%程です。
※理論年収は、その人の月給+予定賞与額によって算出
【例:年収が500万円の場合】
500万円×30%〜35%=150〜175万円
これだけ費用が高くなるのであれば、採用のハードルが上がるのも納得ですよね…
対して転職サイトは、掲載求人数と、広告のランクによって料金が決まります。
より高い広告費を払えば、検索上やリスティング広告などに起用され、多くの人の目に触れます。
見る人が多ければ多いほど、応募数は増えます。
採用担当者は、予算の範囲で効率的な見せ方ができるよう、日々弛まぬ努力を続けているのです。
このように、求職者からはよく似たサービスですが、企業側から見ると大きく異なることが分かります。
転職エージェントは「人材会社」ですが、転職サイトは「広告会社」なのです。
転職エージェントを利用しよう!
ここまで、転職エージェントの仕組みと、転職サイトとの違いについてお話しさせていただきました。
では実際に転職エージェントを利用してみましょう!
まずは転職エージェントについて、よくある疑問にお答えします。
転職エージェントに対してよくある疑問から、利用方法を掘り下げていきたいと思います!
1.どの会社がいいの?
2.何を相談したらいいの?
3.いくつも登録していいの?
では順番に見ていきましょう!
転職エージェントの選び方
転職エージェントは、以下いずれかの基準で選ばれることをお勧め致します!
①自分の希望職種(業界)に特化
②転職エージェントとして大手企業
理想はどちらも満たしていることです。
採用側の企業は、基本的には大手企業や付き合いのある企業、そして自社が採用したい人材に特化した人材企業に対して、求人を依頼します。
それは採用側の企業規模が大きくなればなるほど、その傾向は強まります。
大企業からすると、中小企業の人材会社に対して、自社の求人を出すことにあまりメリットはありません。
なぜなら、その中小企業に登録している求職者は、概ね大手人材会社にも登録しているからです。
強いて言えば、大手人材会社よりも手数料が安いなどのメリットはあるかもしれません。
ですが、人材の見つかりやすさや企業への信頼性などを考慮すると、中小企業へ依頼する意味はあまりないのです。
唯一の例外は、その企業が特定の職種や業種に特化している場合です。
専門職は人手不足であることが多く、その分人の流動性も高いです。
総合力では大手に勝てない中小の人材会社も、ある特定分野であれば大手以上に求職者が登録している、というケースも少なからずございます。
逆に、専門職に特化した人材会社は、その業界の目立たない優良企業の求人を持っているケースもあります。
専門職種を紹介してくれる業者は、採用側の企業からすると大変貴重です。
過去に取引のあった企業は、その後も依頼を受けやすく、レアな求人依頼を受けていることも少なくありません!
こう言った観点から、転職エージェントを選ぶ際は、大手人材会社か、自分の業界に特化した企業をお勧め致します!
エージェントに何を相談する?
これに関しては、あなた自身がどれだけ転職に慣れているか、知識があるかによって異なります。
その中で、比較的多くの方にオススメなのが、以下の3点です。
①市況感の確認
②キャリアの棚卸し
③仕事探しのノウハウ
これらについて、もう少し詳しく見ていきましょう!
市況感って?
ここで言う市況感とは、あなたが転職したい業界や職種の求人状況です。
聞いておくポイントとしては、以下がオススメです!
■希望職種の求人は増えているか
■どんな求人が増えているか(減っているか)
■求人の条件はどう推移しているか(年収など)
■自分の希望と求人はマッチしているか
■もし希望と合ってない場合、どう改善するべきか
気になったこと、不安なことはエージェントを信頼し、ぜひ質問してみてください。
エージェントはあなたの味方です!
あなたの就職が決まれば、人材会社が儲かりますから(笑)
なので、遠慮は無用です!
ガンガン質問しましょう!
キャリアの棚卸しで自分を振り返ろう
市況感を掴んだら、次はあなたのキャリアについて振り返ってみましょう。
キャリアの棚卸しをすることで、あなたのスキルや経験を言語化ができます!
言語化された経験やスキルを元に、自分の市場価値を図ることもできるので、転職をすぐに考えていない人にもオススメです!
キャリアの棚卸しは「キャリアコンサルティング」と呼ばれる面談で行います!
これにより、思わぬ強みが見つかることもあります!
転職エージェントによっては、キャリアコンサルティングのプロである「キャリアコンサルタント」の資格を持つ者もいます。
キャリアコンサルタントは平成28年に国家資格となったものです。
キャリアの棚卸しはもちろん、キャリア形成支援などのプロフェッショナルです。
https://www.jcda-careerex.org/
ご自身の強みや仕事を通して実現したいもののためのステップを一緒に考えてくれる貴重な存在ですので、ぜひ使ってみましょう!
※キャリアコンサルタント以外でも、キャリアコンサルティングは可能です
仕事探しのノウハウ
ここまで来たらもう一歩!
実際にお仕事探しをしてみましょう!
自分で探すことももちろん良いですが、キャリアコンサルティング同様、エージェントと面談形式で希望を伝えることもオススメです!
会話の中でお仕事条件を探していくことで、自分の中で言語化できていなかった希望が理解できます。
その結果、自分では見向きもしなかったお仕事に興味を持つことも少なくありません!
人間誰しも、知らないことに興味は持てませんし、選ぶこともできません。
自分の知らない会社や仕事に関する知見を広げられるのも、転職エージェントの強みと言えるでしょう!
たったひとつだけ!相談時の注意点!
相談する内容は何でも問題ありませんが、1つだけ注意点があります!
それは、相手(エージェント)に思いやりを持つことです。
もっとストレートに言えば、エージェントに気に入られるようにすることです(笑)
エージェントも人間ですので、少なからず感情が入ります。
決して褒められたことではありませんが、気に入った人や企業を優先して対応するというケースも少なからずあります。
何より、あなたを企業に紹介するのはエージェントや、エージェントから情報共有を受けた営業マンです。
企業があなたと面接をするかしないかは、転職エージェントも大きく影響してきます!
ぜひエージェントと良好な関係を築いてください!
エージェントはいくつも登録していいの?
この疑問に対する答えはシンプルです。
ぜひ2つ以上使ってください!
なぜ2つ以上使う必要があるのか、理由は以下2点です。
①エージェントとの相性
②求人の種類
人間同士なので、相性は運次第…
エージェントとの相性は思っている以上に重要です。
あなたが相談しにくいと思うエージェントであれば、無理して使い続ける必要はありません!
転職エージェントは数多く存在しているので、ぜひ相性の良い方がいる会社を利用してください。
求人の取り扱いは会社次第!
不動産の物件と違い、求人の取り扱いは会社によって異なります。
ご自身の希望に合った仕事があるとは限りません。
転職エージェント複数登録し、紹介してもらえるお仕事の幅を広げましょう!
上記2つの理由を含め、登録エージェントは同時に2社がオススメです。
連絡を取る会社は2社とし、合わないと思ったら別のエージェントに登録しましょう!
早い段階で良い2社と巡り会えることを祈っております!
終わりに
いかがでしたでしょうか。
転職は不動産同様、人生の大きな選択ですよね!
ご家族がいれば、転職はあなただけの問題ではないかもしれません。
人生の大きなイベントだからこそ、プロの転職エージェントに相談してみてください!
キャリアコンサルティングだけ受けて、あとはご自身で探されるのも良い選択肢だと思います。
ぜひ使えるものは使っていただき、豊かな人生を勝ち取っていただければと存じます!
最後までお読みいただきありがとうございました!